英作文のつなぎ言葉、howeverの誤用で損してませんか

「however」や「moreover」をとりあえず文頭に置いてしまい、添削で「不自然」「誤用」と指摘された経験はありませんか。つなぎ言葉は正しく選べば論理の流れを明確にしますが、間違った使い方をすると逆に読み手を混乱させ、減点の原因にもなります。この記事では、英作文でよくあるつなぎ言葉の誤用パターンを、Before/Afterの実例とともに直し方まで解説します。
なぜ「つなぎ言葉」の誤用は起こりやすいのか
日本語の「しかし」「さらに」を機械的に英語に置き換えようとすると、howeverやmoreoverを多用しすぎたり、文法的に不自然な位置に置いてしまったりします。特に多いのが、次の3つの誤解です。
- howeverは「but」と同じ感覚で文中に挿入できると思っている
- moreoverを単なる「そして」の代わりに使ってしまう
- つなぎ言葉を入れれば論理的に見えると考えている
つなぎ言葉はあくまで「前後の文の関係」を正確に示すための道具です。関係性が合っていなければ、どれだけ高度な単語を使っても不自然な英文になります。
誤用パターン1:howeverの位置と文法
howeverは接続詞ではなく副詞です。andやbutのように2つの文を直接つなぐことはできず、文頭や文中に置いてセミコロンやピリオドで区切る必要があります。
❌ I was tired, however I kept working. ⭕ I was tired; however, I kept working.
このように、howeverの前はセミコロンかピリオドで区切り、howeverの後にはコンマを置くのが基本です。カンマだけでhoweverを挟んでしまうと文法的に誤りとされることが多いので注意してください。
誤用パターン2:moreoverの使いどころ
moreoverは「さらに重要なことに」といった、前の主張を補強する強い追加情報を導く言葉です。単なる列挙や「そして」の意味で使うと、大げさで不自然な印象を与えます。
❌ I like this plan. Moreover, it is blue. ⭕ This plan reduces costs significantly. Moreover, it can be implemented within a month.
1つ目の例では「青い」という情報が前の文と論理的に強くつながっていないため、moreoverを使う必然性がありません。moreoverは「前の主張をさらに強化する情報」が続くときだけ使うと覚えておきましょう。
誤用パターン3:つなぎ言葉の多用による冗長さ
つなぎ言葉を入れれば論理的に見えると考え、ほぼすべての文頭にHowever、Furthermore、In additionなどを並べてしまうケースもよく見られます。これは読み手にとってかえって読みづらく、稚拙な印象を与えることがあります。
❌ However, this is important. Furthermore, it affects many people. In addition, it should be discussed. ⭕ This issue is important because it affects many people and deserves further discussion.
後者のように、つなぎ言葉に頼らず接続詞や関係詞で文をまとめる方が、英語らしく引き締まった印象になります。つなぎ言葉は「本当に論理関係を明示する必要がある場所」にだけ使うのが基本です。
目的別・つなぎ言葉の使い分け早見表
対比・逆接を示す
- however(前の内容と対照的な内容を導く。文法的な位置に注意)
- on the other hand(視点や立場の違いを対比するときに使う)
- nevertheless(前の内容を認めつつ、それでも成り立つ主張を続けるときに使う)
追加・補強を示す
- moreover(前の主張をさらに強める重要な情報を追加するときに使う)
- in addition(単純な情報の追加。moreoverより強さは控えめ)
- furthermore(フォーマルな文章で、論拠を積み重ねるときに使う)
結果・結論を示す
- therefore(前の内容から論理的に導かれる結論を示す)
- as a result(原因と結果の関係が明確なときに使う)
- consequently(やや硬い表現で、学術的な文章に向く)
これらは似た意味に見えても、フォーマルさや論理関係の強さが異なります。試験や仕事のメールなど、文脈に応じて選ぶことが大切です。試験の採点基準は年度や団体によって変わることがあるため、最新の公式情報も併せて確認してください。
つなぎ言葉を減らして伝わる英文にするコツ
つなぎ言葉を減らすコツは、接続詞(because, althoughなど)や関係代名詞を使って1文にまとめることです。先ほどの誤用パターン3の例のように、複数の短い文をつなぎ言葉で連結するより、従属節を使って1文に統合した方が自然で説得力のある英文になります。
また、書き終えた後に「このhoweverは本当に対比を示しているか」「このmoreoverは前の文を強化しているか」を1つずつ確認する習慣をつけると、誤用が大きく減ります。
まとめ
- howeverは副詞なので、セミコロンやピリオドで区切って使う
- moreoverは前の主張を強化する重要な追加情報がある場合にのみ使う
- つなぎ言葉を多用せず、接続詞で文をまとめた方が自然で読みやすい英文になる