2026-09-24

IELTSライティングTask2構成、その減点は防げます

IELTS英作文ライティング
Photo by SHVETS production on Pexels

IELTS Writing Task2では、内容が良くても構成が崩れているだけで Coherence and Cohesion のスコアが伸び悩みます。序論で立場を示さない、本論で1段落に論点を詰め込みすぎる、結論で新しい主張を足してしまう——こうした失敗は非常に多く、しかも本人は気づきにくいものです。この記事では、序論・本論・結論それぞれの基本構成と、実際によくある失敗を Before → After の形で直していきます。読み終える頃には、自分のエッセイのどこを直せばいいかがはっきり見えるはずです。

IELTS Writing Task2の基本構成

Task2のエッセイは、大きく分けて4つのパートで構成されます。

  • 序論(Introduction):問題文の言い換え+自分の立場(Thesis Statement)
  • 本論1(Body Paragraph 1):1つ目の論点+具体例
  • 本論2(Body Paragraph 2):2つ目の論点+具体例
  • 結論(Conclusion):全体の要約+立場の再確認

出題形式によって求められる立場の示し方(Agree/Disagree、Discuss both views、Advantages/Disadvantagesなど)は異なります。細かい採点基準は公式のバンドスクリプトなどで確認しておくと安心です。ここでは、どの出題形式にも共通する「段落ごとの役割」を整理していきます。

序論(Introduction)の役割

序論の役割は2つだけです。問題文を自分の言葉で言い換えること、そして自分の立場を明確に示すことです。長々と背景説明を書いたり、本論の内容を先取りしすぎたりする必要はありません。

本論(Body Paragraphs)の役割

本論は「1段落=1つの論点」が基本です。1つの論点をトピックセンテンスで示し、理由や具体例で補強し、最後に軽くまとめる。この流れが崩れると、採点者は論点を追いにくくなります。

結論(Conclusion)の役割

結論は新しい情報を追加する場所ではありません。本論で述べた内容を簡潔にまとめ、序論で示した立場をもう一度確認する場所です。

序論でよくある失敗と直し方

最も多い失敗は、立場をあいまいにしたまま本論に進んでしまうことです。

❌ There are many opinions about this topic, and both sides have some good points. ⭕ While there are valid points on both sides, I believe that the advantages of remote work outweigh the disadvantages.

前者は「どちらの意見にも一理ある」とだけ述べており、自分の立場が読み取れません。後者は同じ内容を認めつつも、はっきりと自分の立場を宣言しています。序論でこの一文があるかないかで、採点者がエッセイ全体をどう読むかが大きく変わります。

本論でよくある失敗と直し方

本論でよくあるのは、1つの段落に複数の論点を詰め込んでしまうケースです。

❌ Remote work is good for employees because they save commuting time, and also companies can save office costs, and productivity might increase too. ⭕ Remote work benefits employees primarily by eliminating commuting time, which they can reinvest in rest or family life.

前者は「通勤時間の節約」「企業のコスト削減」「生産性向上」という3つの論点が1文に混ざっており、どれも深く展開されていません。後者は1つの論点に絞り、その効果まで具体的に述べています。1段落1論点を徹底するだけで、論理の流れが格段に読みやすくなります。

もう1つよくある失敗は、具体例が抽象的すぎることです。

❌ For example, many people have experienced this in their daily lives. ⭕ For example, a 2019 survey by a Japanese HR company found that employees who worked remotely reported higher job satisfaction.

前者は「多くの人が経験している」という曖昧な表現で終わっており、説得力がありません。後者のように、誰が・何を・どのような結果だったかを具体的に書くことで、論点の裏付けとして機能します(実在するデータを使えない場合は、一般的に知られている傾向として述べるか、仮の具体例だと分かる書き方を選びましょう)。

結論でよくある失敗と直し方

結論で新しい主張を追加してしまう失敗も頻出です。

❌ In conclusion, remote work has many benefits, but governments should also introduce new laws to protect workers' rights. ⭕ In conclusion, while remote work presents some challenges, its benefits for both employees and companies make it a trend worth embracing.

前者は結論の中で「政府が新しい法律を導入すべき」という、それまで一切触れていなかった新しい主張を持ち込んでいます。結論はあくまで本論の要約と立場の再確認に徹するべきで、新しい論点はここで初めて出してはいけません。後者はすでに述べた内容の範囲内でまとめており、読み手にとって自然な着地になっています。

まとめ

  • 序論では、問題文の言い換えと自分の立場をはっきり示すことが最優先
  • 本論は「1段落1論点」を徹底し、具体例は誰が読んでも分かる具体性を持たせる
  • 結論では新しい主張を足さず、本論の要約と立場の再確認にとどめる